クラック
クラックとは、ひび割れを指す建築用語。
建物の外壁・内壁、基礎部分などにできる亀裂やひび割れを指す。モルタルで塗られた木造建築物や、コンクリートで造られた建築物に見られる。
クラックができる要因はいくつかある。ある程度のクラックは、モルタル・コンクリートを使用している以上避けられない現象である。
■クラックの種類
・ヘアークラック
ひび割れが比較的小さいもの。構造や安全性に影響は無いとされ、補修対象にならない。収縮クラックともいわれる。モルタルやコンクリートが乾燥・収縮する事によって起こる。
・構造クラック
設計時や施工の段階の不備などにより、構造部分に生じたクラック。基礎の内部からひび割れており、放置すると建物を支えられなくなる危険性があるために必ず補修しなければならない。
クラックの幅が0.3mm以上、深さが5mm以上の場合は、構造クラックの可能性が高い。
■クラックの原因
クラックの原因には、施工時や設計時の不備と、外部からの力との2種類がある。
<施工時の不備>
・コンクリートを作る際の不備(練り混ぜる時間が長すぎる、原料の混ざり方が不均一である)
・コンクリートを打つ際の速度が速すぎる
・鉄筋の量が不足している など
<外部要因>
・寒暖の変化や湿度の変化による、モルタルやコンクリートの乾燥と収縮
・地震
・不同沈下(建築物が傾いて沈下すること) など