アスファルトとは

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アスファルト

アスファルトとは、原油に含まれる最も重い炭化水素類の名称で、天然の原油が変化することによってできる天然アスファルトと、石油の精製過程にできる石油アスファルトストレート・アスファルト)の2種類がある。日本国内で天然のアスファルトは採取されないため、アスファルトといえば石油アスファルトを指すことが多い。

アスファルトの色は暗褐色、もしくは黒色である。常温時は半固体、もしくは粘性の高い液体状態であることが多く、加熱するとすぐに融解する性質がある。土瀝青(どれきせい)、ビチューメンともいわれる。

※ヨーロッパにおいては、日本やアメリカでアスファルトといわれる物質をビチューメンと呼び、ビチューメン骨材や砂を加えたものをアスファルトと呼ぶ。ヨーロッパでアスファルトと呼ばれる物質は、日本でアスファルト混合物アスファルト合材といわれるものと同義である。

アスファルトの用途

・防水剤としてのアスファルト
布や紙にアスファルトを浸透させて作ったアスファルトフェルトや、アスファルトにゴムやプラスチックなどを添加して作った改質アスファルトを利用し、建物の屋根の防水工事に用いられる。

・乳剤としてのアスファルト
水とアスファルトと界面活性剤を混ぜ合わせることで作られた褐色の液体で、道路舗装の際、道路の表層及び基層に防水加工を施すために用いられる。

・道路舗装材としてのアスファルト
アスファルト骨材やフィラー(石灰岩などを非常に細かく砕いた鉱物質微粉末)を加えて作られ、アスファルト・コンクリートやアスコン、合材ともいわれる。
主に道路の舗装材として用いられるが、堤防の表面の防水に用いられることもある。

工業用アスファルト
鉄筋をはじめとする建材の防錆材や、自動車の塗料の原料、電池などの絶縁材料の原料として使われる。

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