安藤ハザマは5日、LCA日本フォーラム主催の「第12回LCA日本フォーラム表彰」にて「LCA日本フォーラム会長賞」を授与されたと発表した。
2004年に創設されたLCA日本フォーラム表彰は、製品のライフサイクルの面から環境負荷削減に取り組む企業等を評価するもの。今回の受賞は、国内初となる建築物を対象としたCFPプログラムへ総合的に着手し、建築物におけるCO2排出削減へ戦略的に取り組んだことなどが評価されたものだ。
建築物の運用時におけるエネルギー消費量を正味ゼロに抑えるZEB(ネット・ゼロ・エネルギービル)の概念が広く普及しつつある中、安藤ハザマでは運用時以外でのCO2排出量に着目。
鉄筋コンクリート造建築物にかかるCFP(カーボンフットプリント)の算定方法を確立して、一般に膨大かつ様々な要因がからむ建築物において、そのCO2排出量を「見える化」することに成功した。
業界では同様のCO2排出量評価にあたり、建物寿命1年あたりのCO2排出量を算出して評価する、個別のライフサイクルCO2評価が一般的だ。一方安藤ハザマによるCO2排出量の「見える化」は、評価内容の根拠が公開でき、加えてより客観的な評価が可能な点が優れている。
さらに同社では並行して、建築物(躯体および仕上材)を対象としたCFP宣言認定を取得。同社によれば、この認定取得は国内の建設会社で初のケースにあたるという。
同社では今回の受賞を踏まえ、引き続き環境負荷の少ない材料・工法等の研究開発を進める考えだ。またこれと合わせて、建築物のライフサイクル全体を見据えることで、低炭素社会の実現にも寄与する方針だとしている。
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安藤ハザマ 新着情報
http://www.ad-hzm.co.jp/info/2016/pre/20160205.html