液状化を防ぐ工法を開発
三井住友建設株式会社と株式会社不動テトラが、SLiC工法(Simple Liquefaction Countermeasure Method)を開発した。
SLiC工法は、液状化が発生した時に起こる噴砂現象や構造物の不同沈下を防止するものだ。地表面近くの地盤を固める方法と杭穴に砕石を充填する方法を併用している。
(画像はプレスリリースより)
従来の工法と比べてコストダウン
地表面が浅い地盤にセメント系の固化材を撹拌。混合し転圧によって締め固めた路盤、舗装路盤と地震時に砂層内に生じる地下水の圧力上昇を抑え、速やかに消散させる砕石杭を組合せた。
ハイブリッド型の工法であるため、新築物件および既存物件の外構部に対して適用できる。そのためこれまでの一般的な工法と比較すると6割程度の費用でコストダウンを図る。
東日本大震災によって甚大な被害を被り、沿岸部においては液状化現象が発生した。地震被害調査によると液状化対策工を適切に実施した建物基礎部分の被害はあまり確認されていないが、液状化対策工を行っていない外構部は被害が生じた。
これを受けて、敷地内の外構部への適用を目的とした液状化対策工が求められている。
なおこの工法は東京湾岸を中心に計画されている、東京オリンピック関連施設周辺敷地への積極的な展開を目指す。またSLiC工法は現在特許出願中だ。
▼外部リンク
三井住友建設株式会社
http://www.smcon.co.jp
株式会社不動テトラ
http://www.fudotetra.co.jp
プレスリリース(日経プレスリリース)
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID