宇部興産株式会社(以下、宇部興産)は、2014年1月23日付で外付けRCフレームによる耐震補強工法「デザインUフレーム工法」について、一般財団法人日本建築総合試験所の建築技術証明(GBRC性能証明第13-27号)を取得した。
(画像はニュースリリースより)
「デザインUフレーム工法」は、建物を使用しながらの「居ながら補強」に対応した、既存建物の外側に鉄筋コンクリート造のフレームを設置する補強工法だ。鉄骨ブレース等の斜め材がないことから、開放的な窓開口を維持でき、建物の外観デザインにも配慮している。
補強フレームの柱梁接合部に工法専用の高強度ポリマーセメントモルタルを用いることで、普通コンクリート仕様時に対して柱梁接合部への主筋の定着長さを短くでき、スレンダーな柱梁断面で補強耐力を確保できることが特徴となっている。また、柱梁部分に普通コンクリートを用いることで、宇部興産が事業展開している「外付け型デザインフィット工法」と補強コストを同程度に抑えることができる。
宇部興産は2009年から施工会社の山陽建設サービス株式会社と共同開発した耐震補強工法「デザインフィット工法」を事業化し、主に中国地区における学校などに実績を伸ばしてきた。
鉄骨ブレース耐震工法のイノベーションとして各地で採用ニーズが高まったことから、2011年に施工品質の確保を目的に「デザインフィット工法協会」を設立し、デザインフィット工法の全国への普及を進め、関西・中国地域を中心に累計280棟の採用実績となっている。
宇部興産は、「デザインUフレーム工法」を補強工法のラインナップに加えることで、今後需要の伸びが見込まれる公営住宅、民間マンション、ホテル、病院および事務所ビル等の耐震補強への適用拡大を目指すとしている。
▼外部リンク
宇部興産株式会社のニュースリリース
http://www.ube-ind.co.jp/japanese/news/