ミサワホーム株式会社は6月21日、東京都千代田区に取得した築36年の旧耐震基準の専門学校を、「リファイニング建築」により賃貸マンションに用途変更する工事に着手した、と発表した。
「リファイニング建築」は、太平洋セメント株式会社と株式会社青木茂建築工房の登録商標。
ミサワホームは、一般的なリフォームやリノベーションと異なるリファイニング建築を提唱する青木茂建築工房とのコラボレーション第2弾として、老朽化した専門学校を賃貸マンションに用途変更する。
リファイニング建築は、既存建物の耐震性や耐用年数を大幅に向上させ、建物の長寿命化を図る方法である。再生建築物は、検査会社から確認済証や検査済証を取得するため、新築と同等の信頼性を確保する。
ミサワホームは、東京都千代田区富士見に立地する、1981年に建築され老朽化した専門学校の建物と土地を取得し、単身者や共働き世帯を対象にした賃貸マンションに再生する。
対象となる建物は、敷地面積467.07平方mに、建築面積285.86平方m、延床面積891.25平方mの鉄筋コンクリート造、地上4階建である。
建物は、1981年6月の新耐震基準を満たさないため、必要な改修を行い耐震性を確保し、評定を取得する。また、避難経路を確保するため1階の一部を減築し、全住戸バルコニー設置のため一部増築する。その他、共同住宅に必要な設備を設置し、新築と同等な建物に再生させることで、不動産価値を向上させるという。
リファイニング建築により、間取り1LDKを13戸、1Rを3戸と効率のよい住戸割りを実現した。また、高さ3.1メートル天井やロフト付きのプランも設定するとのこと。
設計・監理は青木茂建築工房、施工は大末建設株式会社が担当する。
リファイニングの完成時期は、2018年2月とのこと。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
ミサワホーム株式会社のニュースリリース
http://www.misawa.co.jp/