新庁舎はフレキシブルに対応できる防災拠点
戸田建設は5月8日、神奈川県が「設計・施工一括発注方式」にて初めて発注した「足柄上合同庁舎本館新築工事委託」を受注したと発表した。
この工事は、築40年を過えて老朽化が著しい神奈川県庁舎の建て替えを行うもの。神奈川県は新庁舎の仕様に対して、「災害対策等の安全・安心を考慮した防災拠点となる施設」と、「組織の変動にフレキシブルに対応できる施設」を求めている。
戸田建設では防災拠点にふさわしい施設として、独自技術の免震構造戸田式免震工法(TO-HIS工法)を適用し、無柱大空間を実現するPCaRC工法を採用する。
また、組織変動にフレキシブルに対応できる大スパン構造を実現するために、ローコスト・短工期でロングスパン梁が構築できる戸田式端部RC 中央S 複合梁構法(TO-RCSB構法)も適用する。
戸田建設の独自工法の特徴
戸田式免震工法(TO-HIS工法)は、高摩擦タイプの弾性すべり支承を用いた免震装置で、ゆっくり揺れる長周期化を実現し、優れた免震性能を発揮する工法。
戸田式端部RC中央S複合梁構法(TO-RCSB構法)は端部をRC造、中央をS造とした複合梁構法。梁の大スパン化を図るためにプレストレス大梁を用いるのが一般的だ。
しかしプレストレス大梁は高価であるだけだなく、作業量が多く工期も長い。TO-RCSB構法はこれらの問題を解決する工法で、ローコスト・短工期で自由にロングスパン梁の構築ができるのが特徴だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
戸田建設株式会社のプレスリリース
http://www.toda.co.jp/news/2017/20170508.html