国土交通省は4月14日、平成29年度下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)として、地産地消エネルギー活用技術の実用化などの3技術について実規模実証、導入効果などを含めた普及可能性の検討や技術性能の確認(FS調査)を3技術について行う、と発表した。
B-DASHプロジェクトは、Breakthrough by Dynamic Approach in Sewage High Technology Projectの略。
FS調査は、Feasibility Studyの略。
実規模実証の「高効率消化システムによる地産地消エネルギー活用技術の実用化に関する実証事業」(地産地消エネルギー活用技術)では、三菱化工機株式会社などの共同研究体が、佐賀県唐津市浄水センターにおいて、生ごみ等の未利用バイオマスの活用技術などを実証する。
「温室効果ガス削減を考慮した発電型汚泥焼却技術の実用化に関する実証事業」(省エネ型汚泥焼却技術)では、JFEエンジニアリング株式会社などの共同研究体が、川崎市入江崎総合スラッジセンターにおいて、汚泥焼却設備からの未利用廃熱を活用した高効率発電技術などを実証する。
「最終沈殿池の処理能力向上技術実証事業」(省エネ・低コストな水処理能力向上技術)では、メタウォーター株式会社などの共同研究体が、長野県松本市両島浄化センターにおいて、低コストで処理能力を量的あるいは質的に向上させる技術などを実証する。
FS調査の「稲わらと下水汚泥の高濃度混合高温消化と炭化を核とした地域内循環システムに関する調査事業」(地域バイオマス活用技術)では、金沢大学などの共同研究体が、稲わらを脱水汚泥に混合することによる高濃度高温消化および炭化汚泥肥料の製造技術などの確認を行う。
「アナモックス細菌を用いた省エネルギー型下水高度処理技術の実用化に関する調査事業」(省エネ型高度処理技術)では、明電舎などの共同研究体が、アナモックス細菌を用いた処理によりトータルのエネルギー使用量を低減する技術の確認を行う。
「高圧ジェット装置を導入した高度処理における余剰汚泥の減容化」(下水汚泥発生量抑制技術)では、東京農工大学などの共同研究体が、低コスト・高速で余剰汚泥を削減する高圧ジェット装置を汚泥システムに導入し、その効果の確認を行う。
(画像はプレスリリースより)
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国土交通省のニュースリリース
https://www.mlit.go.jp/