中密度繊維板
中密度繊維板とは、木質の建材の一種で、木材チップ(木材を細かく破砕したもの)を熱して更に細かい繊維にばらしたものに合成樹脂を加え、プレスしてつくる。MDF、中質繊維板ともいわれる。
木質の建材には、中密度繊維板以外にパーティクルボードや配向性ストランドボード(OSB)があるが、その中でも中密度繊維板は原料に使用するチップが最も細かく、表面や切断面が滑らかだという特徴がある。
中密度繊維板の原料には、カラマツやスギ、ラジアータパイン(マツの一種)が用いられることが多い。また、リサイクル素材によって作られる中密度繊維板も存在する。
中密度繊維板の特徴は、以下の通りである。
■長所
・軽量
・加工しやすい
・反りや、乾燥によって割れるといった木材特有の特徴がない
・均質である
・安価である
■短所
・水や湿気に弱く、カビやすい
■用途
木材としての厚みが必要な家具に使われることが多い。
具体的には以下の通りである。
・家具の扉
・住宅設備機器の扉
・スピーカーのキャビネット
・カラーボックス、カーテンボックスなど