人造大理石
人造大理石とは、粉砕した天然の大理石をセメントや樹脂で固めた半人工素材。テラゾー、人研ぎ(じんとぎ)ともいわれる。天然の大理石よりも耐久性があり、衝撃にも強いため、大理石の代替品として使用される。
人工大理石と混同されがちだが、人工大理石はアクリルやポリエステルなどの合成化学樹脂によって作られた、大理石の模造品である。原料に天然の大理石が含まれているかどうかによって、製品が持つ耐久性などに差が出る。人造大理石は人工大理石に比べ、高級感のある風合いは勝るが、耐久性やメンテナンスのしやすさが劣る。
人工大理石と人造大理石を同じ意味として扱っている企業・メーカーも多い。
人造大理石の外観は使用する石材に左右され、色合いは様々かつマーブル状である。天然の大理石をセメントで固めたものはセメントテラゾー、樹脂で固めたものは樹脂テラゾー(レジンテラゾー)といわれる。
■人造大理石を使用する例
主に壁材や床材、テーブル材等、板状の製品をつくる際に用いられる。
※人造大理石は、大理石の代用品として使う前に研磨作業が必要なため、浴槽など複雑な形状の構造物の原料には向かない。