BOOとは

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BOO

BOO(Build Operate and Own)とは、民間事業者が庁舎や公営住宅、小学校などの公共施設の建設を行い、維持・管理・運営し、国や地方公共団体へ施設所有権を譲渡することなく、事業期間終了後に解体・撤去する事業方式である。BOOという用語は、Build(建て)、Operate(管理し)、Own(所有する)の頭文字に由来している。

BOOPFI(Private Finance Initiative)の事業方式のひとつ。
PFIとは、公共施設の建設・管理・運営を、民間事業者の技術や資金、経営スキルなどの活用によって行う事業の手法である。この事業方式に期待されることは、民間に新たな事業機会を与えることによって起こる経済の活性化や、公共サービスをより質の高いものにすることである。PFIの主な事業方式としてはBOOの他にBTOBOTがある。

BOOの流れ

BOOは以下のような流れである。
①民間事業者が独自に調達した資金で施設の設計・施工を行う。

②施設の所有・維持・管理・運営・サービス提供も民間事業者が行う。
投資資金の回収方法としては、主に独立採算型が採用される。独立採算型は、民間の利用者など、受益者からの料金収入によって利益を得る方式である。

③一定の事業期間を終了後、民間事業者が施設を解体・撤去する。

国や地方自治体への施設の譲渡を前提としない点のみ、BOT(Build Operate Transfer)と異なる。

BOOのメリット・デメリット

■メリット
・国や地方自治体は、大部分のリスクを民間事業者に移転することができる。
・民間企業は、国や地方自治体から資金を得られない一方で、営業努力によっては収入が増加する。

■デメリット
民間事業者は事業期間終了まで施設の所有権を持つため、建物にかかる地方税を負担しなければならない。

BOO採用にあたり留意すべき点

BOOのリスクについて
国や地方自治体は、物価変動リスクや利用者需要リスクなど、ほとんどのリスクを民間事業者に移転することができるが、民間事業者が債務不履行などによってサービス提供を中止する可能性があることを考慮しなければならない。

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