汚泥処理施設
汚泥処理施設とは、活性汚泥法により生じた汚泥を回収し、産業廃棄物として処分するための施設。下水処理場に設けられている。
汚泥は放置すると腐敗し続け、悪臭を放つほか病原菌の発生源に変化する。そのため、腐敗する前に適切な方法で処分する必要がある。
汚泥は脱水と焼却によって処分される。詳しい手順は、以下の通りである。
・汚泥を濃縮設備にいれ、汚泥中の水分を97%程に減らす(濃縮前の汚泥は水分を99%以上含んでいる)
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・汚泥を脱水設備にいれ、汚泥中の水分を75%程度まで減らす(この状態の汚泥は脱水ケーキと呼ばれる)
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・脱水ケーキを焼却炉に入れ、焼却する
焼却することにより、汚泥内に含まれている有機物(腐敗の原因)がすべて無機物の焼却灰になる。すべての汚泥が焼却灰になった段階で、汚泥処理は適切に完了したといえる。
ちなみに、脱水ケーキ100tの焼却が完了すると焼却灰2tになる。容量は減るものの、大量の産業廃棄物を生み出すことには変わりない。余剰汚泥を軽減する浄化方法の普及が、今後の課題として挙げられている。
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