熱工法とは

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熱工法

熱工法とは、トーチ工法、冷工法と並ぶ、アスファルト防水工法のひとつである。熱工法は、不織布にアスファルトを含浸させた「ルーフィング」2~4枚を、釜で溶解したアスファルトを使用して積み重ねていく工法のことである。

溶解したアスファルトを使用するため、ルーフィングを貼り付けた後、時間をおかずに硬化して、防水層としての機能を発揮するという特徴がある。

防水材をトーチバーナーで炙りながら接着するトーチ法と比較すると、隙間ができず耐用年数が長いことが最大のメリットである。反面、アスファルト溶解時に臭いや煙が発生するというデメリットもある。

また、火気を使わない冷工法は、臭いが抑えられるため狭い場所にも効果的であるが、何層も貼り重ねていくため建物自身の強度を必要とする。熱工法は、冷工法ほど強度を必要としないのもメリットのひとつである。

熱工法の長所
・隙間ができず、防水層としての信頼性が高い。
・施工後すぐに硬化するので、養生期間をとらずに防水層を作ることができる。
アスファルト防水工法の中では、トーチ工法や冷工法と比較すると最も歴史があり、信頼性が高い。
・寿命年数が17年以上と長期である。

熱工法の短所
アスファルト溶解時に臭いや煙が発生する。
・溶解釜の管理が難しい。
・密集した場所には不向きである。
・作業員の火傷などの危険性がある。

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