圧着貼り工法とは、湿式工法(しっしきこうほう)で行う壁タイルの施工方法のこと。
下地のモルタル面に貼り付け用のモルタルを塗りつけて、硬化する前にタイルをもみこむように貼り付けていく。
※湿式工法…施工工程で水を使って防水加工を施す工法
■長所
・施工能率、接着力、白華(はっか)の防止効果が高い
※白華…コンクリートの表面に浮き出た白い結晶物。
セメントの中に含まれる硫酸塩や炭酸塩が水に混じって溶け出し、水分が蒸発して表面に浮き出た塩のこと。
■短所
・貼り付け用モルタルに迅速にタイルを貼り付けていかないと、接着力低下のおそれが生じる。
この工法の短所を克服するため、改良圧着貼り工法という下地面だけでなくタイルの裏面にもモルタルを塗って貼る工法もある。