フジタは、5月30日、安藤ハザマ、熊谷組、佐藤工業、戸田建設、西松建設、前田建設工業の6社と共同で、コンクリートの乾燥収縮ひずみを「0~800X10-6」の範囲で制御する技術を確立したことを発表した。
これまで、材料・調合面での対策を施す等の工夫もしてきたが、収縮低減剤と膨張材を併用した場合に、乾燥収縮ひずみや強度に影響を及ぼすこと等、わからない点が多々あったとされる。
今回確立した技術は、乾燥収縮ひずみを低減できる材料をコンクリートに使用し、その量を調整することによって、乾燥収縮ひずみを通常より小さく制御できる技術だ。
使用材料は、石灰石粗骨材、収縮低減剤、膨張材。これらの組み合わせと使用する量、セメントの種類の変更によって、乾燥収縮ひずみ量を低減し、0~800X10-6程度の範囲で制御することに成功した。
なお、要求性能をはじめ、コスト、骨材事情等を考慮して、使用材料を選択することが可能である。
現在、打設後半年を経過。対策を施した試験体については、乾燥収縮ひび割れは発生していないが、今後さらに2年間にわたり、目視によるひび割れ観察、ひずみの長期測定を続け、乾燥収縮ひび割れの制御技術の検証を行う計画だ。
また、各社とも、工場・倉庫などの床や、打ち放し仕上げのRC造施設の物件に、この技術を広く展開していく方針である。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
フジタ プレスリリース
http://www.fujita.co.jp/information/2016/
安藤ハザマ プレスリリース
http://www.ad-hzm.co.jp/info/2016/
熊谷組 プレスリリース
http://www.kumagaigumi.co.jp/press/2016/