深い海での作業も簡単に
トピー工業は、2月25日、東亜建設工業と共同で、深海の海底作業を実現する「水中作業クローラーロボット」を開発したことを発表した。
クローラーロボットの特長
今回開発したクローラーロボットは、「大水深対応型」で、走行速度は、時速約350メートル。潮流や波浪の影響を受けにくいことから、浅瀬から大水深まで幅広い海域での作業や、鉱物資源の調査や開発に貢献する。
具体的には、従来の水中バックホウではできなかった、水深3,000メートルでの作業を、遠隔操作により無人で行うことが可能だ。
また、4つのクローラーには、フリッパー(単独で回転できる機構)を装備。走行中の障害物を回避する高い性能を発揮することから自由に海底を移動できる。
さらに、4軸の作業マニピュレータを搭載。先端に作業ハンドやコアリング装置を取り付けることにより多様な作業が可能となるうえ、サイズも小さいことから、運搬や搬入に大型の設備も不要だ。
人間では対応しきれない作業を実現
同社は、今後、クローラーロボットに、多様な機器やシステムを組み合わせ、極限環境下における各種作業の実現を目指したいとしている。
また、優れたクローラー技術を活用し、新しい価値の創造を追求していく方針だ。
(画像はニュースリリースより)
▼外部リンク
トピー工業 ニュースリリース
http://www.topy.co.jp/res/TopTopics/
東亜建設工業 ホームページ
http://www.toa-const.co.jp/