長谷工コーポレーションは16日、設備配管等に用いる防水カバーを工業化した「Pボックス」を開発したと発表した。
マンション屋上に設けられる設備配管等の防水カバーは「ハト小屋」とも呼ばれ、設備配管などが屋上スラブを貫通する場合に防水目的で設けられるもの。
長谷工コーポレーションによると、これまでこの「ハト小屋」は躯体工事(鉄筋・型枠の組み立てなど)と仕上げ工事(左官・防水など)というそれぞれ他工種の2つにより施工していたことから、省力化・工業化に対するニーズが浮上していたという。
そこで今回同社が開発した「Pボックス」では、設備工事のみの設置を可能とすることで躯体工事・仕上げ工事双方の労務軽減を実現。体積も従来のハト小屋に比べ10分の1以下に抑えた。また、GRC(ガラス繊維補強セメント)製の本体をポリウレタン塗装することで、高い耐久性も併せ持っている。
さらに、同製品は内部状況の確認が容易でメンテナンス性に優れているほか、型枠資材を使用しないことで廃材が生じず、環境にも優しいつくりになっているのが特徴だ。
労務不足が現場における課題の一つとして浮上する中、長谷工コーポレーションでは型枠工事をはじめとするマンション屋上の躯体工事を軽減すべく、通気管キャップ「Rハット」や屋上基礎「S型枠」など、これまでも各種工業化工法を進めてきた経緯がある。
同社では今後「Pボックス」を設計・施工を手掛ける分譲マンションで採用し、施工の省力化を推し進めていく考えだ。
(画像は長谷工コーポレーションのWebページより)
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