短辺方向のひび割れなし!新たな工法
三井住友建設は8月18日、「バーディウォール構法」を開発し、日本建築総合試験所より建築技術性能証明を取得したと発表した。
「バーディウォール構法」は室蘭工業大学大学院と共同で開発した、鉄筋コンクリート造耐震壁の新構法。
三井住友建設ではマンション建設で必要となる躯体部材を工場で生産し、建設現場で組み立てるプレキャスト工法を導入している。
しかし住戸を連続して配置し、側面の片側に共用廊下、反対側にバルコニーを設ける板状型の建築構造では、戸境壁のある短辺方向のプレキャスト化が困難であるため、耐震壁部分に場所打ちコンクリートを打設する必要があった。
戸境壁のひび割れを起こしにくい工法
そこで開発されたのが、コンクリートを打設による柱への定着が不要な「バーディウォール構法」である。
今回取得した建築技術性能証明では、「バーディウォール構法 設計施工指針」による鉄筋コンクリート造耐震壁はひび割れを起こしにくく、同指針で定めた終局耐力および変形性能を満たすことが認証された。
「バーディウォール構法」の主な特徴は、戸境壁のひび割れが少なく、耐久性と美観を同時に保つ点、大地震時に柱の損傷を防ぐ点に加え、プレキャスト工法であるため後期の短期化が可能なこと。14階建てマンションで最大約1.5か月の短縮を実現した。
(画像はニュースリリースより)
▼外部リンク
三井住友建設株式会社のニュースリリース
http://www.smcon.co.jp/2015/081814957/