三井造船株式会社は25日、三菱ガス化学株式会社が新潟県新潟市の工場に建設するメチルアミン生産装置を、三井造船の100%出資会社にあたる三井造船プラントエンジニアリング株式会社が受注したと発表した。
メチルアミンは農薬や溶剤、凝集剤をはじめ、界面活性剤や飼料添加剤など幅広い用途で用いられており、日本国内では三菱ガス化学が唯一の生産元だ。
このメチルアミン生産装置の老朽化対策が課題となっていた三菱ガス化学では今回、新潟工場における事業の充実を図るべく、生産装置の刷新を決定。三井造船プラントエンジニアリングがその施工業者として選ばれた形となる。
三井造船プラントエンジニアリングではこの生産装置の詳細な設計、そして機材調達から建設工事までを担当。2016年5月末の完工、および同年7月の稼働を目指して作業を進める。新たな生産装置のメチルアミン生産能力は年間40,000トンに上る見通しだ。
三菱ガス化学では今回メチルアミン生産装置をリニューアルすることで、メチルアミンとその誘導品の安定した供給体制を築くとともに、メチルアミン誘導品における新たな製品展開にもつなげていきたい考えだ。
一方の三井造船プラントエンジニアリングでは今回の受注にあたり、石油化学分野をはじめ各種業務での経験を生かした事業展開の幅広さを改めて示すとともに、今後も顧客の要望に応えていきたいとした。
▼外部リンク
三井造船株式会社 プレスリリース
http://www.mes.co.jp/press/2015/20150625.html
三井造船プラントエンジニアリング
http://www.mpe-net.co.jp/
三菱ガス化学株式会社
http://www.mgc.co.jp/