プラントエンジニアリングとは

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プラントエンジニアリング

プラントエンジニアリングは、設備というハードに加えて「モノの作り方」というソフトを商品としています。

プラントエンジニアリングとは

プラントとは、製造設備を含む工場のことで、石油、化学、発電、製鉄、環境など様々な種類があります。プラントエンジニアリングは、これらのプラントの企画、設計、調達、建設工事、施工管理、保守等の業務を行います。
プラントエンジニアリングを行う会社には、専業エンジニアリング会社の他に鉄鋼、造船、重機、重電会社のエンジニアリング部門や総合建設会社のエンジニアリング部門などがあります。
鉄鋼系エンジニアリング会社は、製鉄プラントや環境プラント、造船・重機・重電系エンジニアリング会社は、環境・発電・産業プラントなどを得意としています。
プラントエンジニアリングの特徴は、まず、業務の規模が大規模であることです。大きなプロジェクトであれば、受注してから完成するまでに3年以上を要することもあります。もちろん、関わる人数も数千人規模になります。
また、工場を建てて、内部に設備を設置して終わりではなく、目的の商品をつくることができるシステムとして完成させます。試運転を繰り返して、目的の製品を生産できることを確認します。

プラントエンジニアリングの仕事

 プラントエンジニアリングの仕事は以下のような流れで進みます。
(1)提案
顧客の生産する製品や生産規模などを調査して適切なプランを提案します。生産のプロセスに精通していなければ良い提案はできません。
(2)見積
コストを積算して見積を作成します。
(3)受注・契約
競争入札や随意契約により受注が決まります。契約を行って業務がスタートします。
(4)設計
基本設計、詳細設計の順に設計を行います。基本設計では、プラントの基本性能やおおまかな設備配置を決めます。詳細設計では、設備の詳細仕様や配置を決定します。工事用の図面も作成します。
(5)調達
資材や設備機器を発注します。設備機器の大半は特注品となるため、納期管理が大切です。現場搬入時には、受入検査を行います。
(6)建設工事
工場の建設工事を行い、機器の据付、電気配管工事などを行います。工程管理や安全・品質管理を行います。
(7)試運転
設備据え付け後には、試運転を行って仕様どおりの製品が生産できることを確認します。
(8)完成・引渡
試運転に合格してから、プラントの引渡を行います。
(9)保守管理
一般的に、運転・保守管理は発注者が行いますが、運転業務や保守管理業務を請け負う場合もあります。

プラントエンジニアリングの市場環境

世界的な景気悪化のため、設備投資計画の中止や延期が相次いでいます。新興国の経済成長を背景とした潜在的な投資需要はありますが、まだ需要は本格化していません。
国内においても設備投資の削減や企業の海外進出のため、投資が減少しています。
海外では、韓国や中国のプラントエンジニアリング会社が価格競争力を武器に成長しています。海外案件の受注競争が非常に激しくなっています。
新しいプラントとして、石油代替燃料や太陽光発電等の新エネルギープラント、水処理プラント環境プラントなどの新たな需要が発生しています。
プラントエンジニアリングでは、新築ばかりでなく、増設や改造もあります。プラントエンジニアリング会社は、プロジェクト管理、技術コンサルティング、完成後のメンテナンスなどの業務も行っています。

プラントエンジニアリングの課題

 プラントエンジニアリングでは、工事の完成まで様々なリスクがあります。
(1)発注者の経営
発注者の経営状況の悪化等による契約代金の入金遅延やプロジェクト工期の遅れ、中断などがあります。
(2)プラントの品質
プラントでは、技術的な問題や品質問題が発生するリスクがあります。問題が発生した場合は原因を追究して解決につなげます。
(3)調達先・下請業者の管理
設備機器が予定の性能を発揮しない、納期に遅れて工事に影響が出る、施工業者の工期遅延などのリスクもあります。コストの増加につながりやすい問題です。
(4)物価変動
市場価格の変動によって、資機材調達コストや建設コストが変動します。エスカレーション条項をつけておけば、見積入札時の想定を超えて急激に資材費等が上昇した場合には、上昇分の費用負担をしてもらうことができます。
(5)為替変動
契約金額が外貨建となる場合は、為替変動により損益に大きな影響を与えることがあります。
(6)法規制、経済情勢など
法規制や税制、政治情勢、自然状況等によって、プロジェクトのスケジュールや費用が影響を受ける与える場合があります。
プラントエンジニアリングは、長期間を要するプロジェクトとなることが多いため、このようなリスクの管理が重要です。

用語解説

※ランプサム契約
契約締結時に受注金額を確定する契約方式です。プラントの鍵を回してすぐに操業可能となる状態まで責任を持って完成させるのが、ターンキー・ランプサム契約です。
順調に完成すれば大きな利益を得ることができますが、リスクも抱えているため赤字になることもあります。工事中に資機材等の物価上昇があった場合、契約金額の調整を行う場合もあります。

※コスト・プラス・フィー契約
プラント建設にかかったコストに応じて契約金額を変動させる契約方式です。コストの実費精算額に、フィーを上乗せして金額を決定します。顧客の指定する工期や予算・安全等を達成した場合に、成功報酬が出る場合もあります。

※プロジェクト・マネージャー
プラント建設プロジェクトの全責任を持ち、スケジュール・コスト・品質を管理しています。

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