凝集剤とは

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凝集剤

凝集剤とは浄水場内において、原水に含まれる細かいごみや浮遊物、コロイド粒子を結合させるために混入する薬剤。凝集剤を混入する設備は、薬品混和池といわれる。

原水に含まれる細かいごみは1μ(ミュー)以下と非常に小さいため、そのままでは原水との分離が難しい。そのため、それらの微粒子を結合させる効果を持つ凝集剤を用いてフロックを形成する必要がある。
※微粒子がフロックになることにより、1時間あたり1~2mm程度だった沈降スピードが1時間あたり10~20mmにまで加速する。

凝集剤には、無機系と有機系の2種類がある。

■無機系凝集剤の例
最も利用されている凝集剤はPAC(ポリ塩化アルミニウム)。添加量の規定が厳密でないため、扱いやすいという特徴がある。
無機系凝集剤によって形成されたフロックは壊れやすいため、通常は有機系凝集剤と組み合わせて使用される。

・PAC(ポリ塩化アルミニウム)
・塩化第二鉄
・硫酸ばんど(硫酸アルミニウム) など

■有機系凝集剤の例
無機系の凝集剤と比べ、形成したフロックの沈降速度が速い特徴がある。

・高分子凝集剤(石油が原料の場合が多い) など

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