効率的な補強を実現
フジタと大和ハウス工業は、2月25日、「スターズ基礎梁工法-星形補強筋を用いた基礎梁の貫通孔補強工法-」を共同開発したことを発表した。
地下空間の点検用として、基礎梁に貫通孔(直径600ミリメートル程度)を設けることが一般的であるが、梁に貫通孔を設ける場合には、梁せい(梁の上面から下面までの高さ)を貫通孔直径の3倍以上とすることが推奨されているという。
新工法の概要
「スターズ基礎梁工法」は、貫通孔を対象とした補強工法。分譲マンションや賃貸住宅など様々な建物に適用可能で、鉄筋コンクリート造の基礎梁に、梁せいの2分の1までの大口径貫通孔を設けられるのがメリットだ。
二等辺三角形補強筋を組み合わせた星形補強筋、孔際補強筋、孔部上下補強筋、孔部水平補強筋によって構成されているため、従来工法よりも施工の省力化を図ることができるうえ、土工事、地下の躯体工事費を5~10%低減できるという。
今後の展開
共同開発した「スターズ基礎梁工法」は、昨年12月に日本建築総合試験所において建築技術性能証明(GBRC性能証明第14-22)を取得している。
両社は今後、この工法を、分譲マンションや賃貸住宅をはじめ、病院及びサービス付き高齢者向け住宅などの建物に積極的に採用していく方針だ。
(画像はニュースリリースより)
▼外部リンク
大和ハウス工業 ニュースリリース
http://www.daiwahouse.co.jp/release/20150225095920.html
フジタ ホームページ
http://www.fujita.co.jp/