三井住友建設株式会社(東京都中央区、社長:則久 芳行)は、タワークレーンのRC造フロアクライミング工法を新開発し、建設中の新築マンション工事で初採用したと発表した。
(画像はプレスリリースより)
近年、市街地型建築物は駅前の再開発や阪神淡路大震災以降の建築基準の見直し等により高層化のニーズが増加し、そのような高層建築の手法としてフロアクライミング工法は14階を超える建築物では一般的であった。
しかし、他方、建物の高層化を可能にしたプレキャストコンクリート等工業化施工が導入される一方で、その完成品をクレーンで最上階まで運ばねばならず、高層建築の建設過程での揚重性能も求められた。
とりわけ、耐震壁が垂直方向に連続する板状集合住宅では、タワークレーンを梁に乗せてその荷重を受けるフロアクライミング工法の採用は困難といわれた。
新たに開発された工法の大きな特徴は何と言っても従来困難といわれたタワークレーンの荷重を支持架台を介して連層耐震壁で支持する点だ。
(画像はプレスリリースより)
他に、先行構築される躯体工事中にタワークレーンを設置でき、従来のフロアクライミング工法よりも格段に作業性が進歩した。また、これまでの外建てマストクライミング工法よりも架設コストが削減できる分、経済性にも優れている。
(画像はプレスリリースより)
さらに、これまで導入が難しいとされてきたプレキャスト化を促進でき、工期短縮と品質向上が見込まれる。
(画像はプレスリリースより)
近頃、大都市を中心にタワーマンションの建設ラッシュが相次いでいる。同社は、この工法でさらに技術開発を推進し、建設業界での汎用化を目指し展開していく考えだ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
三井住友建設株式会社 プレスリリース
http://www.smcon.co.jp/2014/05168089/