架構システムを開発
竹中工務店は、大規模医療施設に向けて、設備配管の径やルートをフレキシブルに変更できる利便性と、開放感のある室内空間を実現した架構システムを開発した。2014年9月に竣工予定である「医療法人豊田会 刈谷豊田総合病院」の新病棟他1件で本システムを適用する。
東日本大震災で多数の医療施設が被害を受けたが、建物の躯体の損傷よりも、医療機器の破損などによる機能の停止あるいは低下が被災者の救護に大きな影響を及ぼした。
そのため、地域医療の中核を担う大型医療施設の多くが、地震時の継続利用をめざし、免震構造の採用が増えている。
(画像はプレスリリースより)
「扁平断面梁」と「高強度RC スリム柱」
架構システムは、「扁平断面梁」と「高強度RC スリム柱」で構成されており、主に免震建物で使用する。また建物の長寿命化に貢献できる。梁の高さを低くすることによって、設備配管を梁に貫通をなくし更新を容易にする。そして梁成が1/2から1/3まで薄くなるため、階高を抑えながら天井高を確保することが可能だ。
また「高強度RC スリム柱」は超高強度コンクリートと高強度鉄筋を採用。柱の断面積を縮小し、開放感のある室内空間を実現する。
高強度コンクリートと高強度鉄筋を使った柱を採用することによって、柱の断面積を通常の1/5~1/7に縮小することが可能。そのため開放感のある室内空間を実現することができる。
▼外部リンク
竹中工務店 プレスリリース
http://www.takenaka.co.jp/news/2014/