水処理プラント受注拡大を目指して
株式会社東芝(以下:東芝)は、7日、インドの水処理エンジニアリング会社であるUEM India Pvt. Limited(以下:UEM社)に出資し、業務提携することを発表した。これにより、東芝はUME社株式の26%を取得する。
東芝は、UEM社と資本提携することにより、インド市場での東芝製品・技術販売だけでなく、同国における発電所向け水処理プラントの受注拡大も狙う。
高い技術と豊富な実績をもつUME社
今回東芝が提携したUEM社は、インドを中心に、北米や中米、アフリカなど、世界30か国に350箇所以上の水処理施設を納入した実績を有する。また、膜分離活性汚泥法や逆浸透膜による淡水化・水再生など、高い水処理技術をもつ有力水処理企業だ。
東芝は、UEM社と資本提携することで、インドだけでなく、その周辺諸国の水市場にも参入していきたい考え。これによって、同社は2020年度の水処理事業における海外売上高比率20%以上を目指すとしている。
地域性を踏まえて市場に参入
現在、インドでは、経済発展と都市化を背景に、公共事業分野への投資が拡大。不足する水資源の確保と汚染対策のため、造水・水再生処理の分野は、高い成長性が見込まれている。
また、インド周辺諸国においても、経済成長に伴い、上下水道などのインフラ整備が期待されている。
これら水処理事業は現地企業を中心に展開されるため、市場参入には地域性を踏まえることが必要。今回の提携は、東芝にとって、このような状況下における海外展開の足場固めだと言えるだろう。
▼外部リンク
インドの水処理エンジニアリング会社への出資について
http://www.toshiba.co.jp/about/press/