射水市庁舎新築工事、入札結果は不調
2回にわたって入札延期が続いていた富山県射水市の市庁舎新築工事(予定価格32億円)の制限付き一般競争入札(JV)が不調に終わったことが24日判明した。市が市議会予算特別委員会の中で明らかにした。
市は消費税率値上げの影響を避けるため、9月中の工事契約を目指していたが、資材や人手不足による労務単価の高騰などで入札参加者が辞退したこともあり、実現が難しくなった。
今後、市では、改めて工事価格などを見直し、入札をやり直す方針だという。
入札結果を受け市長陳謝
市は同工事について、市議会の9月定例会に工事請負契約に関する議案を提出する予定だったが、工事の入札日となっていた9月5日に、業者から質問や工法に関する提案が直前にあり、同9日に延期した。9日にも業者が入札を辞退したため、市は参加条件を緩和して再び参加業者を募っていた。
しかしながら、同工事は2回の入札延期の末、不調という結果を招いてしまった。市議会の同委員会で夏野元志市長は「市民や議員のみなさんに心配をかけていることを率直におわびする」と陳謝したが、市議からは市の対応に疑問を投げかける意見が相次いだ。
新市庁舎は、射水市新開発の空き地約7941平方メートルの敷地に、免震構造の6階建て庁舎と2階建て駐車場を建設する計画で、2015年度中に開庁を予定している。建設費はおよそ49億円。
▼外部リンク
富山県射水市ホームページ
http://www.city.imizu.toyama.jp/