「ケイ・オプティコムビル」に実施導入
2017年12月13日、株式会社竹中工務店は、冷媒自然循環(Vapor Crystal System、VCS)を利用した放射パーソナル空調システム(以下、同システム)を開発し、同社が設計・施工し、2017年に竣工した「ケイ・オプティコムビル」(以下、同ビル)に導入したと発表した。
同ビルは、地上22階・塔屋2階で、免震構造が採用された鉄筋コンクリート造・一部鉄骨造の建物であり、事務所や、一部物販店舗・飲食店舗などが入居する予定であるが、同システムを導入したことで、省CO2技術の先導性が評価され、「2014度第2回住宅・建築物省CO2先導事業の建築物(非住宅)・一般部門」に採択された。
冷媒自然循環を利用した放射併用パーソナル空調システムの概要
同システムは、中温冷水(9~13度)の送水温度を自動で可変制御し2段階で利用することで熱源・搬送効率を高め、冷媒自然循環システムにより、室内まで冷媒搬送動力なしで熱搬送する。
また、冷媒自然循環の室内ユニットで天井金属パネルを冷却して放射空調を行い、個人の状況と好みに合わせて、冷風をパーソナル気流ユニットで供給する。
なお、パーソナル気流ユニットは、自席のパーソナルコンピュータなどにより風量を調整し、人検知センサにより不在時には停止する。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
竹中工務店 ニュースリリース
http://www.takenaka.co.jp/news/2017/12/04/index.html