三井住友建設など、定品質・高速施工・省力化を実現する工法の開発に着手

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三井住友建設など、定品質・高速施工・省力化を実現する工法の開発に着手

2017年09月20日 01:00

躯体構築から内外装仕上げまで1フロアを最短4日で施工

2017年9月15日、三井住友建設株式会社(以下、三井住友建設)は、株式会社サトコウ(以下、サトコウ)と共同で、高層・超高層鉄筋コンクリート(RC)造の建築物において、1フロアの躯体構築から内外装仕上げまでを最短4日で施工できる、「スクライム-サット工法」(以下、同工法)の開発に着手したと発表した。

三井住友建設は、工場で生産したプレキャストコンクリート部材を多用して高品質化と省力化を図った「スクライム、スクライム-H工法」と、現場作業の合理化と工期の短縮などを目的とした「one Day One Cycle(DOC)工法」を組み合わせた施工を実施している。

しかしながら、躯体構築後の様々な内外装仕上げ作業を現場で行っているため、生産性の向上に難点があった。

なお、スクライム工法は、コンクリートの品質が均一化・高度化され、現場での打設時間・労務の短縮や削減が見込まれる。

また、DOC工法は、建物を工区分けし、各職種が毎日同一作業を繰り返すことで工場の流れ作業のように進めるシステム施工で、日ごとの職種や人数のばらつきが少なくなって、品質の確保と高度化が容易になる。

一方、サトコウが開発した「SSUT(サット)工法」は、工場で骨組み・外壁・内装まで一貫生産し、現場に到着したユニットを順次吊り上げて一つの建物として組み上げていく重量鉄骨ユニット工法で、品質が維持され、納期が短縮される。

しかしながら、構造的な制限により最大8階までしか適用できなかった。

「スクライム-サット工法」の特徴

同工法は、両社の工法を融合させたもので、高層・超高層RC造の建築物の躯体構築から内外装仕上げをモジュール化し、ほぼ全ての部材を工場で生産する。

このため、品質が向上して、工期が短縮するだけでなく、建築廃棄物を大幅に削減し、建築現場での省力化が図られ、重量の重い材料を高いところに運び込んでの作業が少なくなるため、安全性が高まる。

なお、三井住友建設の技術研究所(千葉県流山市)において、実物大模型を用いて試験施工を実施中だ。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

 

三井住友建設 ニュースリリース
http://www.smcon.co.jp/2017/091519855/

J-STAGE
https://www.jstage.jst.go.jp/article/coj/49/7/

サトコウ SSUT工法とは
http://www.satokou.com/about_ssut/concept.html

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