秋田県は6月2日、建設業における担い手確保・育成のための取組の一環として、女性技術者登用、完全週休二日制、ICT活用の3つのモデル工事を実施すると発表した。
秋田県では、地域経済や雇用を支える基幹産業のひとつである建設業において、人口減少にともなう建設労働者の高齢化、若年層の新規入職の減少による担い手不足が懸念されているという。
そこで、秋田県は、建設業における担い手確保・育成のための取組の一環として、平成29年6月以降に発注する請負対応額4,000万円以上の工事について、3つのモデル工事を実施する。
1つ目は、女性技術者登用モデル工事で、4件を予定している。入札参加資格が、監理技術者、主任技術者、現場代理人または担当技術者のいずれかが女性である、ことが要件になる。
工事現場に、国土交通省が2016年8月に公表した「快適トイレ」や女性専用更衣室等の設置に努める必要がある。快適トイレは、営繕費(リース料)として計上できる。
2つ目は、完全週休二日制モデル工事で、11件を予定している。工事期間に余裕があり、工事現場が市街地またはその近郊の工事が対象である。ただし、急を要する災害復旧工事等は除外される。契約期間中は、土日祝日を休日とする。
3つ目は、ICT(Information and Communication Technology)活用モデル工事で、4件を予定している。対象工事は、掘削・盛土・法面整形などの河川土工、掘削・路体・路床盛土土・法面整形などの道路土工である。
このモデル工事においては、3次元起工測量、3次元設計データ作成、ICT建設機械による施工、3次元出来形管理等の施工管理、3次元データの納品が必須事項となる。
(画像はプレスリリースより)
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秋田県のプレスリリース
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