2017年5月31日、大成建設株式会社は、渡辺地所株式会社と株式会社サンライトが事業主となるJS博多渡辺ビルの設計段階において、2017年3月に国土交通省が主導する建築物省エネルギー性能表示制度(以下、BELS)のZEB Ready及び「最高ランク、五つ星」の認証をテナントオフィスビルとして国内で初めて取得したと発表した。
BELSとは、国土交通省が主導する建築物の省エネルギー性能に特化した、第3者による認証制度で、国が定める計算方法に則り省エネルギー性能指標を算出し、その値によって星の数が決定する。最高ランクの五つ星の中でも更に省エネルギー性能に優れた建物がZEBとして認証される。
また、ZEBとはネット・ゼロ・エネルギー・ビルの略で、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギー化を実現した上で、創エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支をゼロとすることを目指した建築物。
今後、環境性能の高い不動産の資産価値が向上し、テナント誘致に対しても有利になると予想され、テナントオフィスビルにおいてもZEB化の推進が期待されている。
同建物は、福岡県福岡市博多区住吉四丁目に計画されているJS博多渡辺ビルで、階数は地上7階、延床面積は6,173平方メートルだ。また、工期は2016年12月〜2018年2月の予定。
同建物は、高効率な空調システムを採用し、人検知センサーによって照明・空調を制御し、自然採光利用・テナント区画毎のエネルギー見える化システム等のZEB化新技術を導入して、一次エネルギー消費量を標準的なビルに較べて52%削減している。
(画像はプレスリリースより)
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大成建設 プレスリリース
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