高強度材の更なる製造安定化や生産効率化
2017年5月24日、JFEスチール株式会社は、西日本製鉄所(倉敷地区)形鋼工場の生産基盤強化の第一弾としてSuperOLAC-Sの更新投資(以下、同更新)を実施し、3月18日より営業運転を開始したと発表した。
SuperOLAC-Sは、形状や材質を制御するH形鋼の冷却設備だが、稼働から20年を経過し、設備の劣化が進行していた。
同更新により、建築向けの主力商品であるスーパーハイスレンドH(以下、SHH)などの高機能材や、HBL-H355などの高強度材の、更なる製造安定化や生産効率化を図る。
形鋼ラインの更新について
鋼矢板の圧延プロセスでは、先ず、粗圧延機で矩形の鋼片を鋼矢板形状に粗成形し、次に、中間圧延機で寸法形状に造り込み、その後、仕上げ圧延機で厚みと爪形状の最終成形を行う。
このうち、中間圧延機の強度を上げるために、圧延機を更新して圧延機の躯体サイズアップを計画している。これにより、大断面サイズの鋼矢板の製造が安定化し、品質の向上とリードタイムの短縮が図られる。
また、冷却の均一性を更に向上するための施策も実施しており、高機能・高強度商品の品質安定化も期待される。
さらに、2017年12月には鋼矢板製造用の中間ミルの増強更新投資も計画している。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
JFEスチール ニュースリリース
http://www.jfe-steel.co.jp/release/2017/05/170524.html