天守閣の早期復旧は震災復興のシンボル
2017年4月11日、株式会社大林組(以下、大林組)は、2016年4月の熊本地震で大きな被害を受けた熊本城復旧の本格化に向け、4月5日、天守閣復旧整備工事と飯田丸五階櫓石垣復旧工事の安全祈願祭を執り行ったと発表した。
安全祈願祭には、熊本市の市長や市議会議長など市や工事関係者ら約50人が参列し、工事の安全を祈願した。神事後、熊本市長は「地震で傷ついた熊本が復興に向かっていく歴史的な一歩だ」と挨拶して、工事への期待を示した。
復旧工事の概要
多数の瓦が落ちるなどの被害を受けた天守閣は、鉄骨鉄筋コンクリート造ほか、地上6階建て、地下1階延床面積3,068平方メートルの構造で、耐震性を強化するなどして、大天守は2019年に、小天守は2021年に整備を終える予定。
また、倒壊を免れた飯田丸五階櫓(やぐら)は、木造外観三層五階建て、入母屋造、本瓦、延床面積503平方メートルの構造だ。櫓を下から支える受け講台を設置したうえ、崩落した石垣の復旧工事に取り組み、2020年の完了をめざす。
なお、大林組は、1960年に行われた熊本城天守閣の復元工事にも携わっている。
(画像はプレスリリースより)
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