ジャカルタ市内の慢性的な交通渋滞の解消
2017年02月24日、清水建設(株)は、同社と(株)大林組、地元のWIKA社およびJAYA社の4社による共同企業体(清水建設JV)が、インドネシア・ジャカルタ市内で建設を進めている「ジャカルタMRT南北線CP104‐CP105工区」において、インドネシア初のシールド機によるトンネル掘削が完了したと発表した。
ジャカルタMRT南北線は、市内を南北に走る総延長23.8kmの鉄道で、21駅を結ぶ。日本政府の円借款により、ジャカルタ市内の慢性的な交通渋滞の解消を目的に計画された。
清水建設JVが受注したCP104‐CP105の2工区は、スナヤン、イストラ、ブンドゥンガンヒリル、ステアブディの4駅の地下駅舎を結ぶ内径6.05m、延長2.6kmの2本のシールドトンネルと460mの開削トンネルから構成され、2013年8月に着工した。
ジャカルタMRT南北線、トンネル掘削工事の特徴
同工事では、トンネル掘削にインドネシア初となるシールド工法を採用し、シールド機掘削は2015年10月5日に開始した。工区南側の立坑から北に向かって発進した2機のシールド機が事前に構築した駅舎躯体の南端に到達した後、北端から再発進するという工程を繰り返してきた。
2016年12月13日より、ブンドゥンガンヒリル駅北端からステアブディ駅まで最後の掘進に臨み、21日にマシン全体が姿を現しインドネシア初のシールドトンネルが貫通した。
全体の工事進捗率は約75%に達し、2018年12月の竣工を目指す。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
清水建設 ニュースリリース
http://www.shimz.co.jp/news_release/2017/2016052.html