学校建築に不可欠な2要素両立に成功
戸田建設は、2月13日、捜真学院7号館の新築工事にて、鉄骨造と鉄筋コンクリート造を組み合わせた「ハイブリッド架構」を採用し、近年の学校建築に求められる「高い耐震性能」および「デザイン性」双方を同時に実現したことを発表した。
学校建築の課題を解決
捜真学院7号館は、大地震時への配慮から、建築基準法で定められる1.25倍以上の耐力を有した耐震性能が求められていた。
一方、食堂のような開放的な場所には、ロングスパンの無柱空間を構成することが求められ、そのために必要な太い柱は、デザイン性に乏しいことから、今回の建築計画には、いまひとつそぐわないと考えられていた。
しかし、同社はこの課題を解決するべく、鉄骨造建物の建物外周壁およびエレベータシャフトの周辺壁を、鉄筋コンクリート造の耐震壁とする「ハイブリッド架構」を採用。
耐震壁を地震力に有効に抵抗させ、柱に伝わる地震力をできるだけ抑えることで、高い耐震性能の維持と柱の細柱化を図ることに成功した。
ロングスパン細柱構造を積極提案
今回の建築では、一般的な純鉄骨造によるロングスパンの計画と比較し、躯体コストを約4%削減できたことから、コストセーブにも貢献。
同社は今後、架構計画に、ハイブリッド架構を採用したロングスパン細柱構造を提案していくことで、さらなる受注拡大を目指す考えだ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
戸田建設 プレスリリース
http://www.toda.co.jp/news/2017/20170213.html