現場添加型高流動化コンクリートの建築技術性能証明取得
株式会社奥村組は1月11日、「奥村式現場添加型高流動化コンクリート」を開発し、一般財団法人日本建築総合試験所の建築技術性能証明(GBRC性能証明 第16-16号)を取得した、と発表した。
地域を選ばず製造可能、ひび割れ抑制できるコンクリート
最近のコンクリート構造物は、形状が複雑で狭隘な部材などが増加し、流動性・充填性の高いコンクリートが求められている。
従来高流動コンクリートとして、高強度コンクリートが使用されているが、製造工場が限定されるため供給地域が制限される、分離分離抵抗性の確保のため多量のセメントを使うため、セメント水和熱によるひび割れ発生リスクが高まる、ことが課題であった。
奥村式現場添加型高流動化コンクリートは、レディーミクストコンクリート工場で練成されトラックアジテータで運搬された普通コンクリートに、分離抵抗性を有する高流動化剤を添加し、ドラムを回転・撹拌することによりスランプフロー55cmまでの高流動化コンクリートを製造する技術である。
このコンクリートは、地域を選ばずどのような建設現場でも容易に製造でき、高強度コンクリートに比べセメント量が少ないのでセメント水和熱によるひび割れが抑制できる。
また、混合するドラムの回転速度を従来の高速回転の1/2~2/3に抑えても安定した流動性を確保できるため、トラックアジテータの騒音も低減する。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
株式会社奥村組のニュースリリース
http://www.okumuragumi.co.jp/news/2017/index1.html