再生医療の研究開発センターを建設
ニプロ株式会社は12月26日、札幌医科大学と共同研究開発を行うため札幌市に再生医療研究開発センターを竣工した、と発表した。
研究開発センターでは、「脳梗塞および脊髄損傷の治療に用いる自己骨髄間葉系幹細胞」の製造および製造設備や消耗品などの研究開発を行う。
自己骨髄細胞を用いた再生治療を推進
再生医療研究開発センターは、札幌市中央区の建築面積約1,300平方メートル、延床面積約8,500平方メートルに設置された、鉄骨鉄筋コンクリート造の8階建てビル。
ニプロは、「脳梗塞、脊髄損傷における自己骨髄細胞を用いた再生治療」に関するライセンス契約を、2014年4月札幌医科大学と締結した。
研究開発センターでは、再生治療の実用化をより迅速に行うため、両者が共同で、骨髄間葉系幹細胞を製造する施設の整備、培養技術の教育・訓練、大量生産に適した培養設備、消耗品などを研究開発する。
産学連携で再生医療に取り組む
札幌医科大学は、患者自身の間葉系幹細胞を用いて、患者の損傷した脳神経や血管、中枢神経を修復する再生治療の研究を行っており、現在医師主導治験(第II相)治験が進行中である。
ニプロは、約30名の研究員を駐在させ、札幌医科大学と連携して、医療現場・研究現場の近くで、間葉系幹細胞の製造に必要な設備開発、医療現場のニーズに対応した製品・サービスの開発を行う。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
ニプロ株式会社のニュースリリース
http://www.nipro.co.jp/news/document/161226.pdf