福美建設は3日より、小規模橋梁の断面修復工へ向けた材料ラインナップの販売を同社ブランド「橋術家ARCHIST(アーチスト)」を通じて開始した。
今回発売されたのは防錆剤の「D-B(無機系)」、ポリマーセメントモルタルの「D-PCM(厚付軽量)」、そしてプライマーの「D-Pr(エマルション)」からなる計3種の断面修復材料。
うちD-PCM(厚付軽量)は、水を加えて練り混ぜることでポリマーセメント系防錆ペーストとして使用できる、亜硝酸塩系防錆材及びアクリル系粉末ポリマーを既調合したプレミックス材。鉄筋の不動態皮膜形成を促すことで防錆効果が長い期間にわたり持続するのが特徴だ。
またアクリル系粉末ポリマーを添加したプレミックスモルタルの「D-PCM(厚付軽量)」は、軽くて作業性に優れており、一度に厚付・充填することが可能。建築・土木構造物における上向きの施工部位など欠損部の断面修復に向いており、こちらも水を加えて練り混ぜるだけで断面修復材料としての効果を発揮する。
そして「D-Pr(エマルション)」は、下地のコンクリート面やセメント系塗り材料の仕上げ面に塗布することを想定したもの。下地のコンクリート面に塗布した場合は付着強度の向上や安定化などが、セメント系塗り材料の仕上げ面の場合ではひび割れ防止と強度発現の安定化につながることが期待できる。
なおこれら3種はいずれも、一般的な材料の約半分となる10kg入りで少量の荷姿を採用。一袋あたり断面欠損部約0.28m2、約52cm角の補修に対応する(施工厚30mmで計算した場合)。開封後の保存がきかずロスが発生しがちな補修材料において、少量使い切りで便利な商品に仕上がっており、小規模な施工現場にも適した仕様だ。
(画像はプレスリリースより)
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福美建設 プレスリリース(アットプレス)
https://www.atpress.ne.jp/news/113082