ヒューマンタッチ株式会社が、『ヒューマンタッチ総研~Monthly Report 2016年8月』 を発表した。なおヒューマンタッチは、ヒューマンホールディングス株式会社の事業子会社だ。
7月に国土交通省が発表した「平成28年度 建設投資見込み」では、2016年度の建設投資額は対前年度と比較して1.6%増の51兆7,700億円との見通しとなっており、建設業の市場は堅調に推移すると予測される。
内訳では政府投資が21兆7,300億円で前年度と比較して0.8%増、民間投資が2.2%増の30兆400億円。東京オリンピック需要が高まっていることなどが理由で、民間投資が市場を牽引している状況だ。
この見通しについては28兆円規模の経済対策、4兆円規模の補正予算案は反映されていることから、見通し以上に市場規模が拡大するとも考えられている。
リーマンショック後の2010年度では、建設投資額が41兆9,282億円にまで縮小した。しかし景気回復と復興需要等によって拡大が続いており、2016年度は2005年度と同じぐらいまで回復している。
しかし建設市場の拡大傾向とは反対に、建設技術者の不足感は高まっている。6月の職種別の求人倍率では、建築・土木・測量技術者の有効求人倍率が4.38倍と13カ月連続で前年同月を上回る結果となった。
また建設現場を支える技能工については有効求人倍率が3.16倍、その中でも型枠工やトビ職等の建設躯体工事の有効求人倍率は7.14倍となっており人材不足が深刻化していることがわかった。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
ヒューマンホールディングス株式会社 ニュースリリース
http://www.athuman.com/news/2016/_8/