建設業界で転職する方法
03章 建設・設備業界の求人に応募した後の流れ(内定承諾まで)
面接当日の流れ・マナー
面接当日の流れ
面接は多くの場合、応募した企業の社内で行われます。ということは、面接会場に着いた瞬間から、その企業の誰かに見られているということです。最寄り駅に着いたあたりからしっかりと気を引き締めて、失礼がないように臨みましょう。
1会場に着く
遅刻はNG。10分前には到着するように。早く着きすぎたら建物の外で少し時間をつぶしましょう。
面接会場となる建物の前に着いたら、既にそこからは応募先企業の誰かに見られているつもりで行動を。
- コートを着ている場合は脱ぎ、携帯電話の電源はオフに
- 面接の直前に煙草を吸うのは臭いが付くので避けましょう
2受付を済ませる
企業の受付、またはエントランスに備え付けの電話で担当部署を呼び出し、次のように伝えます。
「本日○○時に××様と面接のお約束をしております□□と申します」
受付の人が直接選考に関わる可能性は少ないものの、あなたの名前と態度がセットで伝わる相手。後で採用担当者に受付での態度を話されても大丈夫なよう、礼儀正しくにこやかな印象を心がけましょう。
- 案内の人が来るまでは、その場(他の人の邪魔にならない位置)で立って待つ
- 脱いだコートは片腕に掛けてカバンと一緒に前で持つ
- 直接勧められない限り、近くの椅子などに座らない
- 案内の人が現れたら元気よく挨拶を
- もちろん、通りかかった人にも「こんにちは」と挨拶を
3面接室に通される
案内係の誘導に従って、面接室へ。面接官の登場タイミングにより、3つのパターンが考えられます。
案内係が面接官の場合
- 面接官の名乗りがあった時点で相手の目を見て「○○です。本日はお忙しい中、ありがとうございます。よろしくお願いします」と挨拶(面接室に入ってから判明した場合はその時で構いません)
- 案内に従い、面接室へ
- 相手に勧められた席(基本は面接官の向かい)に「お座り下さい」と勧められてから座る
- 特に指定がなく先に入るよう促された場合は下座(入り口に近い席)の横に立って待つ
既に面接室に面接官が居る場合
- 扉の前でノックを3回する
- 「どうぞ」などの返事があった後、「失礼します」と断って入室
- 面接官と目が合ったらにこやかに会釈を
- 一度ドアの方を向いて静かにドアを閉める(後ろ手に閉めない)
- 相手の目を見て「○○です。本日はお忙しい中、ありがとうございます。よろしくお願いします」と挨拶
- 相手に勧められた席(基本は面接官の向かい)に「お座り下さい」と勧められてから座る
面接室で面接官を待つ場合
- 案内に従い、面接室へ
- 上座を勧められない限り、下座(最も入り口に近い席)を選ぶこと
- 「お座りになってお待ち下さい」と言われない限り、座席の横に立って待つ
- 案内の人が退室する際はしっかりと頭を下げて挨拶を
3つのケースに共通する内容
- コートは二つ折りにして背もたれに掛け、カバンは足元に立てて置く
- 勝手に上着を脱いだり、ネクタイを緩めたりしない
- 机の上には何も置かない
- 座る際は背筋を伸ばし、姿勢良く(背もたれと背中の隙間は握り拳1つ分が目安)
- お辞儀の角度は30度(60cm先の床を見るくらいのイメージ)
- 「どうぞお座り下さい」と勧められたら席に深く腰掛ける
なお、適性検査や筆記テストが行われる場合は、この後に実施されることが多いです。
呼ばれたら面接室に入るパターンも…
はじめから面接室に通されるのではなく、面接室の前の廊下や待合室に案内された場合は、順番が来たら自ら面接室に入ることになります。呼ばれたら元気よく「はい」と返事をし、ドアを3回ノック。中から「どうぞ」と聞こえてから「失礼します」と言って入室しましょう。このとき、ドアノブはできるだけ両手で扱い、入室後も後ろ手に閉めることのないよう、しっかりドアの方を向いてそっと閉めましょう。
※近年では、喫茶店などのリラックスした場でざっくばらんな面接を行う“カジュアル面接”というスタイルを取る企業もあります。この場合も、周囲の雰囲気に流されて机に肘を突いてしまったり、椅子にも取れかかったり、といったラフな態度にならないよう気をつけましょう。
4面接
面接の時間は30分~1時間半程度。建設業界の転職の場合、集団面接になることは稀で、基本は1対1または面接官が複数の“個人面接”です。
- 面接官の目(恥ずかしい場合は眉間やネクタイの結び目でもOK)を見て話をする
- 面接官が二人以上の場合は、一人に視線が集中しないよう気配りを
- 受け答えは敬語でハキハキと
- 笑顔で受け答えできているか意識する
- 面接官の話を遮ったり、必要以上に長くしゃべらない
- 面接官の話を聞く際は、頷いたり相づちを打つなど「聞いている姿勢」を示す
- 聞かれてもいないことをしゃべらない
- 嘘は絶対につかないこと
面接は一次選考・二次選考と複数回にわたる企業が多いものの、一回目は人事、二回目は現場の管理職、三回目は役員…というように、毎回面接官が変わる場合がほとんど。「このアピールは次回に取っておこう」などと小出しにせず、毎回、全力投球で自己PRを行いましょう。
※面接でよくある質問と回答例はこちら(転職Hacks)
5面接終了
面接官から面接終了が告げられたら、「ありがとうございました」と一礼し、すみやかに荷物を取って退室を。最後まで印象よくできるようマナーには充分気をつけましょう。
- 椅子はちゃんと元に戻す
- コートがある場合は建物の外に出るまで着用しない
面接官が面接室に留まる場合は…
- ドアの前で「失礼します」と最敬礼(45度以上のお辞儀)をして退室する
面接官が見送ってくれる場合は…
- 面接官の案内に従い、エレベーターホール(または玄関)へ
- 勧められてもいないのに面接官より先へ急ごうとはしない
- エレベーターが来たら、すみやかに乗り込み、行き先階ボタンを押す
- 最後に「本日はありがとうございました」と最敬礼(45度以上のお辞儀)
- 扉が閉まるまで頭を上げない
※玄関まで見送られた場合は、玄関扉の前で同様に最敬礼をします。この場合、心の中で3秒数えてから頭を上げ、扉を開けて外に出ると良いでしょう。
※面接の流れは、応募した企業によっては異なる場合があります。