建設業界で転職する方法
02章 建設業界の求人の探し方
建設業界の転職で人材紹介会社を使うメリット・デメリット
人材紹介会社では、前回「建設業界の求人を探す手段」でもご紹介したように、希望に合う求人を無料で紹介してもらうことができます。その便利さから、人材紹介企業を利用される方は、ここ数年で右肩上がりに増加しています。
人材紹介会社が支持されている5つのメリット
1.忙しくてもピッタリの求人が見つかる
「こんな求人を探している」「自分はこんな経験がある」などと、探したい求人の特徴と自分の経歴を伝えておくだけで、転職のプロがピッタリの求人を複数リストアップしてくれます。
自分で探す手間が省けるだけでなく、応募企業との煩雑なやりとり・面接等のスケジュール管理も全て代行してくれます。そのため、時間がない人にこそピッタリ。もちろん、自ら探したい人も、人材紹介会社のサイトを使って自由に求人を検索することができます。
2.ネットにない求人にも出会える
ネット上で求人が1つも見つからない時も、人材紹介会社を使えば、多くの求人と出会える可能性が高まります。
その理由は、建設系企業の多くが、ネット上に全ての求人を公開していないからです。急募の求人や、企業戦略で大々的に募集を行わない場合など、ネットに掲載されず水面下で採用が決まってしまうケースが、実はかなり多く存在しているのをご存知ですか?
なぜ求人広告も出していないのに、人知れず採用が決まっているのか…それは、表に出せない求人の多くが、「非公開求人」という形で人材紹介会社に相談に来た転職希望者にだけ紹介されているからです。
3.誰にも知られずに転職できる
プライバシーマークを取得している企業をはじめ、人材紹介会社の多くは、個人情報の保護に力を入れています。
これは、個人情報の扱いがおろそかだと、人材紹介業の認可取り消しとなってしまうため。厳格な体制で情報の秘密が守られるため、同じ職場の社員はもちろん、施主や協力会社など取引先企業にも気付かれることなく、隠密で転職活動を進められるでしょう。
4.求人ごとの詳しい情報がわかる
求人サイトやハローワークなど…他の転職手段と比べて、詳しい情報が得られるのも人材紹介会社の特徴です。
人材紹介会社では、求人の企業について独自にリサーチを行っています。職場の雰囲気や正確な業務量、実際の残業時間・休日取得実態、さらには人間関係や上司の人柄、過去に退職した人の辞めた理由まで…求人サイトやホームページに書かれている情報のウラ側まで、全て把握した上で応募することができます。
「土日が休めると書いてあったのに、実際に入社してみると話が違う…」といった事実誤認のリスクが最も少ない転職方法と言えるでしょう。
5.応募書類や面接のサポートが受けられる
良い職場が見つかったら、何としても内定に至りたいもの。
人材紹介会社では、履歴書や職務経歴書といった応募書類の効果的な書き方や、内定率をアップする面接指導なども受けることができます。
加えて面接時にコンサルタントが同席し、面接で上手く受け答えができなかった場合にフォローしてくれるなど、面接が有利になるよう応募先企業に働きかけることも。さらに状況に応じて、自分からは言い出しにくい給与アップや勤務地固定の交渉も、コンサルタントが行ってくれます。
人材紹介会社を利用する際のデメリット
もちろん人材紹介会社にもデメリットはあります。
1つは、派遣や単発の求人が少ないこと。ほとんどの求人が正社員の求人のため、短期の仕事を探すには不向きです。当然、派遣の求人も扱われていません。
2つめは、人材紹介会社ごとにサービスレベルが違う点です。一言で人材紹介会社と言っても、1000人を超えるコンサルタントが揃う大手企業から、中規模ながらも建設業界を専門にしている専門企業、中には数名で切り盛りしているベンチャー企業まで様々。規模が小さいほど、扱っている求人や情報の量は当然少なくなります。一方、大手ならば安全かというと、様々な業界の求人を広く扱っている分、建設業界だけで見たときには、求人や情報の量が乏しい可能性もあります。
また、知識や経験が乏しいコンサルタントが担当になった場合、有益な情報がじゅうぶん得られないこともあります。いずれにしても、人材紹介会社に頼りきりではなく、自分で判断することが必要です。
良質な人材紹介会社を選ぶ方法は…
信頼して大切な転職を任せる以上、機密保持体制や経営の安全性を踏まえ、できるだけしっかりした企業を選びたいもの。加えて、重要なのは、どのくらいこの建設業界の転職支援で実績があるか、建設業界の情報を知っているか、という点です。様々な業界の求人を包括的に扱う企業より、建設業界を専門としているサービスを選ぶと、より的を射たサービスを受けられるでしょう。
人材紹介会社を見極めるにあたって、自信が無い場合は、複数の会社を併用してみるのも手です。「A社に登録したから他の紹介会社を使ってはダメ」という決まりも、「必ずこの企業で転職しなければならない」というルールもありません。何社か実際に登録してみて、紹介された求人やサービスの質を比べてみると良いでしょう。
「今すぐ転職したい訳ではないが、良い会社があるかどうか見てみたい」という場合も、今のうちから人材紹介会社を利用し情報収集することで、効率的に転職活動ができるでしょう。
02章 建設業界の求人の探し方
- 建設業界の求人を探す上で注意したい3つのポイント
- 建設業界の求人を探す手段
- 建設業界の転職で人材紹介会社を使うメリット・デメリット
- 人材紹介のメカニズム 派遣との違いとは? なぜ無料?新着[ 2015年2月19日 ]