分離発注
分離発注とは、施主が、ゼネコンや工務店を介さずに、専門工事業者と直接契約するシステムのことである。施主は、多くの業者と直接契約したり、工事の進捗管理にも関わることが必要となるが、工事の内容や価格透明性が高く、契約の納得性が高まるため、分離発注に取り組む施主が増えてきている。このような変化に対応するため、専門工事業者は、専門技術だけでなく管理能力を身につけることで、新たなビジネスチャンスを展開することができる。
中小企業者の受注機会の増大を図ることを目的に「官公需法(官公需についての中小企業者の受注の確保に関する法律)」が制定されたことを機に、公共工事の分離発注が行われるようになった。
※官公需…国や公共団体が物品を購入したり、工事を発注したりすることである。
類似語に「分割発注」がある。分割発注とは、中小建設業者の受注機会を確保するために、公共工事の工程や工区を細分化して、多数の業者に発注するものである。
「分離発注」と「分割発注」を総して「分離分割発注」と称される。