短絡とは

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短絡

短絡とは、電気が決められた道を通らないで近道を通って流れることにより、大電流が流れる現象のことである。ショートとも呼ばれる。
類似語の「地絡」は、電気回路が地面に接触し、大地に電流が流れる現象のことで、漏電とも呼ばれる。

短絡の原因
鳥獣の侵入による電線同士の接触、端子締付けが緩むことによる電線外れ、電力設備の製作不良や施工ミスなどの人的ミスなど多岐にわたる。

短絡によって起こる事故
・低圧回路の場合…電力会社の発電設備から需要家の変圧器を通り、短絡事故点までの間に大電流が流れ続ける。とくに、需要家内の変圧器から低圧回路に敷設されているケーブル・遮断器に極めて大きな電流が流れ、衝撃や発熱が起きる。この短絡電流は、遮断機が動作するまで流れ続ける。

・高圧回路の場合…3本の電線が短絡した場合、極めて大きな電流が流れ、すぐに遮断しないと大事故につながる。変電所の遮断器が作動すれば付近一帯が停電となり、損害賠償や電気主任技術者の責任などを問われる事態になる。

■予防策と対策
・低圧回路の場合…ケーブルや遮断器が破損する前に、短絡状態を除去し、事故点切り離しを行うことが必要である。そのためには、配線用遮断器を使用する。配線用遮断器は、定格電流の10倍を超える電流が流れた場合、瞬時に電路を引き外し、短絡地点を電路から遮断する。

・高圧回路の場合…鳥獣の侵入を防止するために、キュービクルの密閉性を高めたり、ケーブル導入口をパテなどで塞ぐなどの措置をとることが重要な事故防止対策となる。

※キュービクル…発電所から変電所を通して送られてくる電気を変圧する受電設備を収めた金属製の箱。

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