湿式製法とは

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湿式製法

湿式製法とは、一般的にタイルの製法のひとつである。乾式製法と大別され、湿式製法で作られたタイルは湿式タイルと呼ばれる。
湿式製法では材料の含水率が約20%と高めであるのに対し、乾式製法では約7%程度に管理されているため、それぞれ「湿式」「乾式」と呼び分けられている。

■湿式タイルの製造方法
原料(石灰・陶石など)を練り、含水率を約20~25%にしてやわらかくしたものを押出機から押し出して成型し、ピアノ線で所定の形状寸法に切断する。
その後、乾燥炉で約3~5日かけて乾燥させ、トンネルキルン(トンネル状の窯)内を台車で移動させながら約20~40時間かけて焼成することで、タイルが完成する。

■湿式タイルの特徴
湿式製法は成形時の水分量が多いため、焼成後に収縮や歪みが生じやすく、形状寸法や品質に均一性が求められるタイルには不向きである。その一方で、自由に成形しやすい点や、焼き物特有の優しい風合いが魅力である。
無釉(釉薬がかかっていない状態)の湿式タイルは、土ものと呼ばれており、砂や粘土などの原料の色味を持つ。二丁掛けタイルがこの製法で作られることが多い。

・二丁掛けタイル…小口平タイル(108mm×60mm)2枚を横に並べ、目地幅を加えた大きさ(227mm×60mm)のタイル。主に外装用であるが、内装にも用いられる。

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