油圧ショベル
油圧ショベルとは、建設現場などで使われる自走式の建設機械で、油圧システムによって作動するアームの先に、用途に合わせたアタッチメントをつけて動かす機械の総称。油圧式ショベル、ユンボ、パワーショベル、ショベルカー、ドラグショベルともいわれる。
※ショベル…シャベルと同じ意味だが、社団法人日本建設機械工業会によって名称はショベルに統一されている。
油圧システムとは、鉱物油などの液体をエネルギーの伝達媒体とした動力装置のことである。小型でも大きな力を発揮できるほか、出力や速度の制御も容易なため、大きな動力を必要とする建設機械などによく導入される。
油圧ショベルの中で最も一般的な形は、ショベルが運転席の方に向けて取り付けられた「バックホウ(バックホー)」と呼ばれるものである。主に地表面よりも低い場所の掘削に使われ、運転手は、ショベルで土砂を抱え込むように操作する。
バックホウと反対の向きにショベルが取り付けられた油圧ショベルは「ローディングショベル」と呼ばれ、地表面よりも高い場所を掘削する際に使われる。
そのほか、岩石の掘削や滑らかな斜面作り、建築資材の粉砕などを行う油圧ショベルもある。アームの先に何のアタッチメントをつけるかによって、油圧ショベルの持つ機能は異なる。
■アタッチメントの種類
クラムシェル、法面(のりめん)バケット、台形バケット、スケルトンバケット、リッパバケット、バケットクラッシャーなど