薬品混和池とは

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薬品混和池

薬品混和池とは、原水に含まれる不純物を取り除くために原水凝集剤をはじめとした薬剤を混ぜる、浄水場内の設備の一種。

混入させる凝集剤の量は、着水井で計測された原水の濁度や水質によって決まる。薬品混和池の役割は、計算された適切な量の凝集剤(PAC、硫酸ばんどなど)を混入し、設備内の攪拌機や噴射力の強いポンプによって急速にかき混ぜることで、フロックを形成することである。0.01~0.1mmの大きさのフロックが形成された原水は、次の設備であるフロック形成池に送り込まれる。

また、原水全体の消毒のための消毒剤(次亜塩素酸ナトリウムなど)の注入も、薬品混和池で行われる。
塩素消毒自体は浄水場内の消毒施設で、ろ過後の水に対して行われるが、水質汚染が進行した原水は1度の塩素消毒だけでは完全に消毒することができない。そのため、この処理(前塩素処理と呼ばれる)が原水の段階で行われるようになった。
前塩素処理と、ろ過後の塩素消毒がどちらも行われる場合の処理は「二重塩素処理」といわれる。

なお、前塩素処理は原水消毒だけでなく、以下のような役割も担っている。
・この後の処理である沈殿、ろ過の効率を上げる
・ろ過池内などの腐敗防止
・鉄やマンガンの除去
・臭気の除去

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