汚泥
汚泥とは、下水処理場や各種工場などで発生する泥状の物質の総称。スラッジともいわれる。
汚泥の多くは廃棄物として処理されるが、中には水中の不純物を分離・分解するために利用される汚泥(活性汚泥)もある。
■汚泥の種類の例
・余剰汚泥
下水処理場内で発生する汚泥。産業廃棄物として汚泥処理施設に送られ、焼却処分される。有機物を多く含んでいるために処理が難しく、最終的な処分までにコストと時間がかかるという問題を抱えている。
そのため、近年ではこの余剰汚泥を減らすための設備や技術が注目されている。
※余剰汚泥を加工し再利用する例に、コンポスト化(汚泥を発酵させ、堆肥化する)などがある。
・活性汚泥
下水処理場、し尿処理場、浄化槽などで、汚水の浄化のために活用される汚泥。有機物質と無機物質を摂取・分解できる微生物によって構成されており、活性汚泥内の微生物の集合体はフロックと呼ばれる。