圧密沈下
圧密沈下とは地盤沈下の一種で、水分量が多い地盤(粘土層が多い地盤など)の上に建物を建設した際、建物の重みで地盤中の水分が徐々に減り、地盤全体の体積が減少することによって地盤が沈降する現象。地盤に生息する有機物が腐食することによってできた空洞が原因で起こることもある。
地盤沈下には圧密沈下のほかに即時沈下といわれる現象があるが、圧密沈下が時間を掛けて地盤が沈降していく現象であるのに対し、即時沈下は荷重がかかった結果すぐに地盤が沈下する現象であるという点が異なる。
圧密沈下も即時沈下も、建物に構造クラック(亀裂やひび割れ)を作る原因となり、構造クラックから水が浸入することにより建物の基礎部分が腐食する誘因にもなる。
そのため、これらの現象が起こった際はすぐに対策を打つ必要がある。