スケーリング
スケーリングとは、コンクリートを劣化させる凍害現象の1つで、コンクリートの表面のセメントペースト部分が剥離すること。
スケーリングは、コンクリート内の水分が凍結・融解を繰り返すことで起こる。そのため、最低気温が-2度以下となる寒冷地域で起こりやすい。うろこ状の細かいひび割れが同時に起こるケースも多い。
スケーリングを事前に防ぐには、コンクリート内の水セメント比を小さくしたり、養生(コンクリートが固まるまで、温度と水分含有量を一定に保つ作業)を丁寧に行ったりすることが有効である。
凍害によって起こるそのほかの現象には、ひび割れやポップアウト現象(表面が薄い皿状に剥がれ落ちる)などが挙げられる。