凍害
凍害とは、コンクリートに含まれる水分が凍結と融解を繰り返すことによって、コンクリート自体が劣化していく現象。
■凍害の種類
・スケーリング
コンクリート表面のセメントペーストが剥離する現象。コンクリート表面が濡れている場合に起こりやすい。コンクリートの水セメント比を小さくしたり、養生を十分に行ったりすることが予防策になる。
・ひび割れ
コンクリートの温度が-2度ほどまで下がり、コンクリート内の水分が凍結・膨張した際にひび割れが生じる現象。膨張・ひび割れに耐性のある特殊なコンクリート(AEコンクリート)を使用することで、ある程度予防できる。
・ポップアウト現象
コンクリートの表面が薄い皿状に剥がれ落ちる現象。多孔質かつ吸水性の高い軟石を骨材として使用している場合によく起きるため、軟石の骨材を使用しないことで予防できる。