フロック形成池
フロック形成池とは、水中の細かな塵やごみをとりのぞくための浄水過程である凝集沈殿処理設備の一種。
薬品混和池で原水に入れられた凝集剤によって、かたまり状になった水中の細かな塵やごみ(フロック)を、更に大きく重いフロックへと形成していく役割を持つ。
フロック形成池の中には大きな攪拌機(フロキュレータ)が設置されている。このフロキュレータがゆっくりと回転し続けることにより水中のごみ同士がぶつかり合い、大きなフロックが形成されるという仕組みである。フロキュレータの回転が速くなると、形成されたフロックが分解されてしまうため、回転速度は慎重な管理が必要である。
フロキュレータの回転速度は、フロック形成池における原水の滞留時間と、フロキュレータ自体の攪拌強度のバランスを計算して決められている。